2016年2月21日日曜日

【第549回】『角川インターネット講座2 ネットを支えるオープンソース』(まつもとゆきひろ、角川学芸出版、2014年)

 村井純氏の講座に続く第2弾ではオープンソースがテーマとなっている。ソースコードが公開されて技術者がオープンにやり取りするためには、どのようなコードを書くかが重要となる。

 コミュニケーションで重要なのは、わかりやすく説明すること。プログラミングでも同様だ。よいプログラマーは、わかりやすく読みやすいソースコードを書くことに腐心する。そのためには、特定のプログラミング言語コミュニティで共有されている作法や問題解決のフレームワーク、ベストプラクティスといったものに精通する必要がある。(Kindle No. 4552)

 恥ずかしながら、プログラミングの授業でコードを書くたびに、一回で動くことが稀有なため、加筆・修正を加えることで、コードがいつも複雑になってしまった。しかし、その後に先生が示す模範例を見ると、「こんなに簡潔にできたのか」と驚くばかりにシンプルなものであった。オープンソースの可能性を担保するものは、上述したようなシンプリシティにあるのであろうし、それはソースコードだけに留まらず、ビジネス全般に言えるのかもしれない。

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