本書を初めて読んだのは、新婚旅行でモルディブへ向かう機中であった。タイトルや主題と矛盾するように、他にも読みたい書籍があって早く読もうとして読んだように記憶している。その結果、あまり心に響くことが多くなかった。しかし、今回、何となく疲れた状態で、時間を気にせずに、じっくりと読み直したいと思った。二十代の後半から三十代の半ばへと時が移ったからか、じわりとこころに入ってくる言葉が多かった。今回は、私のコメントは除いて、印象に残った箇所を以下に抜き書きしていくこととしたい。
求めないーー
すると
それでも案外
生きてゆけると知る(14頁)
求めないーー
すると
楽な呼吸になるよ(19頁)
求めないーー
すると
君に求めているひとは去ってゆく(56頁)
求めないーー
すると
君に求めないひとは
君とともにいる(57頁)
求めないーー
すると
ひとの心が分かりはじめる
だって、利害損得でない目で見るからだ(60頁)
求めないーー
すると
前よりもひとや自然が美しく見えはじめる
ほんとうだよ、試してごらん
求めないものの美しさが見えてくるんだ!(96頁)
求めないーー
すると「自然」になる(114頁)
だって自然はひとに
求めないからだ!(115頁)
求めないーー
すると自分が
自分の主人になる
だって求めるかぎり
君は、求めるものの
従者だもの(125頁)
求めないーー
ということは
なにもしないことではないよ。
求めないことで
かえって自分の
内なる力を汲みだすんだ。
自分のなかの
眠っていた力を呼びさますんだ。
すると
もっと自然な生き方になる。(153頁)
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