前職で人事部門にいた際に、内定時代からの教育を担当させていただいていた新卒の某君がFacebookで挙げていた本誌。Newtonという雑誌は、特集のテーマ設定がうまいと思う。その分かりやすさと相俟って、ついつい買ってしまう。
スマホに関する技術的な内容理解をおさらいするために、通話とバッテリーの二つについて見ていく。
まずは、FaceTimeやSkypeといったアプリを使った音声通話と、通常の携帯電話での通話との技術上の違いについて。
LINEなどのアプリが行う音声通話は、メールの送受信やウェブサイトの閲覧と同じく、データ通信(パケット通信)のしくみを使って行われている。(52頁)
アプリでの音声通話は、パケット通信を用いて行われている。したがって、ネットワーク上の通信環境が悪化すると、音声は途切れがちになったり、接続できなくなってしまうという現象が起きる。
通常の携帯電話の通話は、一定の通話品質を保つため、通話専用の方式で通信を行っている。具体的には、音声通話を行う間、一部の周波数の範囲をつねに使用するように割り当てている。(52頁)
一方、通常の携帯電話の通話は、インターネットに接続せず、通話専用の回線を用いているため、通話が途切れるリスクが軽減されている。数年前までは、通信キャリア同士が通話の繋がりやすさを競っていたが、あれは基地局の数とカバー率が不十分であったために起きた現象である。したがって、基地局が必要にして十分な状況であれば、アプリを用いた音声通話と比較して、携帯電話における通話では支障が起きづらい。
次に、スマホのバッテリー消費について。
一般的な使い方の場合、バッテリー消費の内訳はおおよそ、画面の表示に2割、利用者が行う通話やインターネットなどの通信に2割、アプリの動作などの電子部品の処理(演算)に4割、そしてスマートフォンが自動で基地局と行う通信に2割といった比率だという(NTTドコモ調べ)。(53頁)
これは私たちの実感と近いものではないだろうか。たとえば、ある場所への道のりを調べる際にバッテリーの消費の速度が上がることは自明と言えるだろう。また、ダウンロードした音楽を再生する場合に、バッテリーがそれほど減らないことも、このデータに現れていると言えよう。
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