2017年2月4日土曜日

【第675回】『一人で強くなる囲碁入門』(石倉昇、日本文芸社、2002年)

 誕生日が近づくと、今年こそは囲碁を始めようと思って数年が経った。今年も同じ轍を踏みそうになってふと気づいた。入門書をとにかく読めばいいのではないかと。つまらなければ始めなければいい。

 この「お試し感覚」がハードルを下げた。本なら読める。この思いつきは正しかった。全く囲碁に触れたことがない私でも、本書は面白く読めた。もちろん、すべてを理解したわけではないし、一息に読めるほど簡単でもなかった。しかし、ときに前のページに戻って読み返したりしながら少しずつ読み進める感覚は心地よかった。

 脳の障害で右脳が機能しなくなった人はそれまで碁が打てた人でも碁が打てなくなるそうです。しかし、左脳の機能をやられた人は、少し弱くなりますが、立派に碁が打てます。これは、碁が右脳を使うことの証明です。(80頁)


 現時点では左脳で碁を理解しようとしているように感じる。しかし、著者によれば、囲碁は主に右脳で打つものだという。左脳偏重で日常を暮らす私にとって、大変ありがたいことであり、囲碁に今後も取り組みたいと思えた部分である。


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