2017年9月30日土曜日

【第760回】『ローマ人の物語7 勝者の混迷(下)』(塩野七生、新潮社、2002年)

 多くの国家が、他国への影響を強めようとする。その手段として、領土を拡大しようというインセンティヴが極大化したことによる帰結が先の大戦であろう。二十世紀に至るまでも覇権国家は領土拡大を志向した。ローマもまた、然りである。

 強国とは、やっかいな立場でもある。ローマの覇権下にない独立国同士なのだから、勝手にやってくれと言って放置することは許されない。(12頁)

 現代のアメリカを想起しても明らかなように、覇権国家は近隣諸国の「警察」のような役割を担わざるをえなくなるようだ。多大なコストが伴う覇権国家にどのような旨味があるのか。よくわからなくなる。

 システムのもつプラス面は、誰が実施者になってもほどほどの成果が保証されるところにある。反対にマイナス面は、ほどほどの成果しかあげないようでは敗北につながってしまうような場合、共同体が蒙らざるをえない実害が大きすぎる点にある。(120頁)

 システム化、マニュアル化、標準化、しくみ化といったものは、企業におけるマネジメントという観点では好ましいものと捉えられることが多いだろう。実際、ある程度そうしたものは求められることは否めないだろう。


 しかし、システムのもつプラスとマイナスの両側面に目を向ける必要があることもその通りであろう。つまりは、状況に応じて、システムがプラスに作用することと、マイナスに作用することとを見極める必要がある。


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